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  • 執筆者の写真安田ヨウコ

オンラインのレッスンを考える/アレクサンダーのレッスンて何だろう?

更新日:2020年4月11日

(2020/4/11修正)


アレクサンダーテクニークのレッスンは、いろいろなスタイルがあると思うけれど、私は手と言葉を使って生徒さんの身心に問いかける。


手で触れることで、多くの情報のやり取りができる。

生徒さんの神経系と話しているような感じの時もあるし。

ここは文字にするのが難しいのだけれど、

触れていることで、生徒さんの全体感を察知できるから、

そのテンションが薄くなっているところや、濃くなっているところに、こんにちは、と声をかけることができる。手や声で。


そもそも、アレクサンダーテクニークをしていてわかることは、

どの人も、自分の「気づき」をある方法で使ったら、元々持っている美しくすばらしい能力が自然に出てくるということだ。


(そしてそれは、私がマニア的に30年ほど勉強しているサイレントウェイの創始者カレブ・ガテーニョ博士の「未来の学校は気づきに基づいたものであるべき」「気づきのみが教育できる」という言葉とも一致している。)


だから、どのようなレッスンであっても、生徒が様々なことに「気づく」ということが主な推進力となり、生徒の「気づき」の精度を上げるきっかけとして「体の感覚(神経系)」が働くと私は思っている。

頭で「理解した!」ということ終わりではない。

(でも、頭で理解して、それをすぐにからだを変化させるという方法もある。それをボディマッピングと言う。そういうのもレッスンで必要な場合は使う。)


書き始めると、理屈っぽくなってしまうんだけれど、だから、

レッスンは「他者(教師)に何かをしてもらう」というものではなく、本人(生徒)がその人自身に対して無意識に出している不要な命令をやめるから、変化が起こる。ってことなんだよね。教師の手がそれを誘発することはよくある。でも本人が命令を止める、ということを学ぶことが、その目的なのだ。


レッスン中に、手をずっと使っているわけではないから、手だけの問題ではなくて、生徒さんと同じ空間にいることで、私の神経系は目や何かから全体的な情報を受け取って、しかも言葉のやり取りもあって、生徒さんに何をいつ言うか、どこにいつ触れるか、どうしたら手助けになるか、とっさにわかるんだと思う。


だから、オンラインでのレッスンはできないなぁと頭ごなしに考えていた。が、いろいろ調べていると、それは私が「対面のレッスンと全く同じことをしようとしていたからだ」と気づいた。対面でも言葉を使って働きかけることは多い。グループの場合などもそうだし。


だから、まったく同じではないにしろ、生徒さんが気づいて体感が変わるということをガイドすることはできるし、そこには新しい可能性があると思った。


先日ミオ・モラレスさんが行ったオンライン・アレクサンダーテクニークの教え方、みたいなネットコースを受講したのだけれど、世界中の200人以上のアレクサンダー教師がzoomでつながって、ミオさん(とジェニファーさん)がどんな風にワークをするか体験させてもらって、ますます興味深く思ったし、これはできるなと思った。


レッスンで大事にすることは、教える人によって違うと思う。

目に見えるからだの変化を重視する人もいれば、

私のように、少しずつでもその人の全体の質が変化していくことの方につい気持ちが行ってしまう人もいる。

それは生徒さんが学ぶ目的によっても違う。けれど、何を目的に来ていたとしても(肩こり腰痛とか、楽器演奏、美容など)、その目的の向こうにその人全体の変化というものがある。それがアレクサンダーテクニークの醍醐味だと思っている。


アレクサンダーテクニークは、人間の中の自然の部分を、人間ゆえの意思や理性を使って邪魔しないで花咲かせるというテクニックだと思う。

人間にも自然な部分もある。 けれどやはり頭がいい動物なんだよね。

だから頭でいつも考えている。そして、その頭からは全体が見えていない。(からだは広大だし、現実に目の前にやることがたくさんありすぎる。一々からだの事なんか考えてられないって感じなのかも。そしてからだを自動操縦にお任せしすぎているのだと思う。)


それで、体感的な方が分かりやすい場合もある。 本を読んでわからなくて、ワークを受けにきて初めて

「これです!こういうのを知りたかったんです」って人もいる。

言葉では「楽になった」としか表現できない。けれど、全体のコーディネーションが変わると「ああ!これ」ってわかる。


でも、そのように体感的な変化を自分で起こすには、

時間と練習がいる。

それはふつうのこと。

それが、学びなんだよね。


何かの動作をする時、

いつもと同じ経路を使っているとしたら、

別の経路を使う体験をする。


レッスンをすると、からだが変わるから、頭はびっくりするわけだ。

それで、ああそうか!って後付けで納得するわけだ。


長々書いちゃった。


でも、そう考えたら、


要は、オンラインで生徒さんがご自身に直接働きかけることを

わたしがサポートしたらいいんだな。

ってことが、わかった。


画面の向こうに人が存在している。

ということも、手と同様にパワフルな資源だと思えた。


それで、しばらく練習してみてから、

レインボーラボのレッスンもオンラインレッスンを作ろうと思います。


レッスンを受けたことがある人を対象に

プライベートレッスンから初めてみますので、

よろしければご参加ください。

モニターの募集は4月中頃から半月ほど行います。

メールでお知らせしますね!

(4月11日時点で個人レッスンモニターを募集しています(#^^#))




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