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  • 執筆者の写真安田ヨウコ

私に絡まる蔓をとる:気づきのワークショップ

先月、友人の那須の別荘を訪ねたとき、庭の手入れを手伝いました。

その時のことを書きたいなと思っていました。

なんだかよい体験だったので。。。


庭に植えてある木々は鬱蒼としていました。

よく見ると、樹につる植物が絡みついているのでした。

どの葉っぱが本体の葉っぱかわからないほどはびこっている。

つる植物は本体の樹の葉が太陽の日を浴びるべきところを

横取りして独り占めしようとしていました。


つる植物にも生きる権利はある!


ということはさておき、私はブルーベリーの樹に覆いかぶさる蔓を

取り去ることにしたのです。


こいつめと、かぶさっている葉っぱを引っ張ると

蔓同士が絡まったり、ブルーベリーの枝に強く絡んだりしていて

なかなか取れません。


しばらく格闘していくうちに、

はじめは見分けがつかなかった枝の絡まりが、

本体(ブルーベリー)と蔓の枝の区別がつくようになって

蔓の走るラインが見て取れるようになりました。


本体を傷めないように、蔓を外していきます。

闇雲に絡まっているようで、

感心するほど無駄なく、しっかりと、効率よく絡まっている!

ハサミを使って蔓が外れる要所要所を切ります。


そうして、上部から覆っている蔓の元の元をたどっていくと

つる植物ももちろん地面から生えているわけで、

本体の幹の近くに根本がありました。

それをチョキンと切りました。


放置されているうちに、蔓の元は結構な太さになっています。

自分は細々しているけれど、

大きく育った樹に巻き付いて、太陽の日を得ようとするわけか、

巧みな技だなぁと感心しました。


つる植物を取り去ると、たわんでいたブルーベリーが

きれいに立ち上がったように見えました。

ブルーベリーも太陽に向かって葉を広げていました。


この作業は集中できる興味深いものでした。

なんだか自分も同じだなぁと思ったのです。


知らないうちに蔓に巻き付かれていて、

知らないうちに太陽の光をさえぎられている。

エネルギーを他のものにとられている。

だから、やはり、自分の手入れをしないとな、

と思いました。


つる植物をとった木々は、見違えるようにのびのびして

本来の姿を取り戻しています。

風が枝の間を通り抜け、

木々の間で自分のスペースをもって葉を広げています。


あなたの樹はどうですか。

気づかぬうちにたわんでいませんか?

気づかぬうちに日差しを何かに横取りされていませんか。

あなたの「つる植物は」何を表していますか?

どうやって、いつ、蔓を取り除いていますか。


そうはいっても、

つる植物が悪者というわけではないのです。


那須の友人は、闇雲に蔓と格闘する私を見て

「その蔓を柔らかいうちにまるめるとリースができるよ」

と、教えてくれました。

そういえば、

他の友人がお庭の蔓を集めてカゴを編んだ

という日記を読んだことがあります。


せっかく登り甲斐のある樹を見つけたのに

取り払ってしまってごめんなさいね。

あなたにとっては生きる知恵だものね。

と、心の中で思いながら、


それでもやはり、自分の蔓はときどきチェックして

取り除いていきたいと思うのでした。



さて、ロズリン・ヤングさんが再来日しました!

明日から三日間ガテーニョ・アプローチのワークショップ「より多くの気づきを得る学び」

が始まります。


だれもが、日々いろいろなことに気づいて暮らしており、何かを身につける時の「気づき」の大切さは多くの人が強調しています。


けれど、「気づき」が実体験としてどのようなものかを掘り下げる機会はなかなかありません。


なぜなら、私たちは「気づいた結果」が大切で「気づき」そのものはただ通り過ぎて忘れてしまうからです。


実は「気づき」を掘り下げ、そのプロセスを観察すると、「気づく力」そのものを磨くことができます。このワークショップは、自分自身の気づきに向き合い、それを深くするトレーニングです。


ガテーニョ研究の第一人者であるロズリン・ヤングさんのワークショップでは、先生に教えてもらうのではなく、それぞれの参加者が自分について学び、自分の気づきを観察することができます。


私がこのワークショップを強くお勧めする理由は、自分という道具を手入れすることで日々の生活がより鮮やかに見えてくるからです。


私という樹にまとわりついた蔓を取り除くことができると期待しています。




#セルフケア #蔓をとる #つる植物 #自分の世話をする #ガテーニョアプローチ #庭の手入れ




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